情弱整形外科医の対戦日記

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疑似シングルファザーになった話〜導入編〜

久々のブログ更新となります。
少し大変な思いをしたので、多少なりとも他の人の参考になればと思い、自分の体験談を語ろうと思います。

情弱な医学生だった私も医師になり、しばらくして結婚もして子どもを授かり、ポケモンからはなんとなく遠ざかった生活を送っていた。
そして今年二人目の子どもも授かった。

何もかも順調に行くと思っていたある日、仕事中に送られてきた嫁からのLINE「子宮頚管長が短くて入院になるかもしれない」

詳しくない人にもわかるように言うと、胎児が外で生きていける機能が備わる前に生まれてきそうになっているということ。
一気に様々な不安が押し寄せてきた。
日中の長女の面倒は?
長女の食事は?
いや、そもそも。
そもそもお腹の中の子どもや嫁自身の身体は大丈夫なのか?

その日は何とか嫁が入院しなくてもよいことになったため、夫婦で作戦会議。
嫁は楽観的でしたが、私は医師だ。
専門は整形外科とはいえ、今はNICUが発達しておりかなり小さな状態で出産しても生き延びられるのは知っている。
しかし、それはその状態が赤ちゃんにとって問題ない、ということとイコールではないのだ。
ならばするべきことははっきりしている。

まず、嫁はこれまで家事を担当してくれてましたが、それらは全て私が担うこととした。
この点に関して、それ以前からそうするべきだったという指摘はあるだろう。
しかし、私は医師であり、患者の要請や手術における予定外の状況があると、帰りが遅くなることがどうしても避けられなくなり、長女の生活リズムなどを考えると、身重の妻に頼らざるを得なかったのだ。

また、保育園も同時に探し始めた。
これがまた難航し、ご存知の方も多いかもしれないが、認可保育園の入園は様々な状況に応じて点数が付けられ、その大小により市に評価されて可否が決まる。
私の状況だと、おおよそ満点に近いのですが、診断書の内容の項目が「①居宅完全安静 25点②入院 25点 ③週一回以上の通院の必要 12点(うろ覚え)」となっている。
最初に産科のクリニックで書いて頂いた診断書の内容が③しか書かれておらず、実際の指示は①だったにも関わらず減点されてしまい、この内容だと入園は難しいとのことであった。

「いやおい、産科医ならこの辺把握してしっかり書いてくれよ!!」と思わないでもなかったが、(自分も整形外科医なのにあんまりそういうの知らないな、と思い直し)追加でお金を払ってもう一枚診断書を書いていただくことに…

この時点ではまだ嫁は入院していなかったが、入院するかも、という準備だけでもてんやわんやの日々が2週間ほど続いた。

そして…(続く)